北九州 木の家の会のコンセプト
当会は平成18年10月15日に発足した「北九州の木で家を建てる会」を発展的に改称したものです。
旧「北九州の木で家を建てる会」では遠賀川・今川流域の木の生産者、製材業者、設計者および工務店がネットワークを構築し、北九州の木を活用した家造りを推進し遠賀川・今川流域の森林整備に貢献することを目指して来ました。
しかしながら、発足以来国産材利用拡大のための様々な政策が行われて来た一方で、京築、筑豊地域の小規模製材所が閉鎖され大企業に集約されるという厳しい現実を経験しました。
そこで当会は生産者を地域に限定するだけでなく広く九州や国内に拡大し、中小規模生産者のネットワークの拡大と品質の確保を計ることとし名称を「北九州 木の家の会」と改めました。
また、家を建てる人の利益につなげるため、木の特質を活かした健康的で強度的に優れた「木が見える」家造りを進めます。
近年一般的になった在来軸組構法ではボルトなど金物だらけで木の現しの家にはなりません。
そのため在来軸組構法だけでなく接合金物を使わなくても丈夫で長持ちの伝統構法による木組みの家造りも目指します。
さらに、伝統構法は地元大工の手による木材加工技術を継承する意味でも重要な構法です。
木の家造りの文化や技術を継承することにより、その材料を供給する地域の森林を守ることに繋げて行きたいと考えています。

伝統的構法住宅を紹介したPDFです -> 「伝統的構法の住宅」